明けましておめでとうございます。
2011年12月31日の朝、東京を出発して1月2日の未明にかけて、南三陸町のボランティアの方々の手伝いに行ってまいりました。
その帰りに大谷付近に立ち寄ったので状況報告と、少ないですが写真をアップしました。
まずボランティアの方々のお手伝いをした南三陸町歌津近辺の話。
歌津付近には5月、10月と二度足を運びましたが、現在では瓦礫の多くは撤去されており、
津波の被害を受けた海岸部は家の基礎が残っているだけの状態です。
この沿岸部をこの先どういった形で利用していくのかが未決の段階なので、決まるまでは
しばらくこのままの状況だということです。
仮設商店街の様子。
ボランティアのベースキャンプ。廃屋を借りて生活していましたが、
寒すぎました。。
今回は期間も短かったため、現地で活動するボランティアの方々に鍋を振る舞ったり年越し行事のお手伝いがメインでした。現地で非営利でお風呂屋さんを作ろうとしている方と主に行動を共にしました。(よかったらこちらも⇒
魚竜の湯)
帰りに、気仙沼市大谷海岸付近に立ち寄りました。
大谷付近は二度目の訪問でしたが、歌津と同じく、多くの建物は瓦礫こそ減りましたが、基礎を残すのみでした。通学路もごく近辺しか見れませんでしたが、未だ補修されてはいませんでした。
中学校裏のフェンス。引き波で海側に倒れています。
大谷幼稚園。ここは完全に波を被っており、現在は使われていません。時計は津波の時刻で止まっていました。
ただ、グラウンドや幼稚園内部は多少片付いたようにも感じました。
中学校の裏にある体育館の壁を撮影。
よく見ると中央付近の上下で壁の色が違うのが分かると思います。
通学路。歩道が陥没したままの状態。
新たに歩道を確保するほど道幅もなく。。。
最後に、気仙沼市の市街地にある大型船。
このまま保存するか、それとも海に戻すか。。。
いろいろと議論があるようです。
先ほど仮設商店街の様子をお見せしましたが、現地では商売を再開している地域もあります。
そういった地域に冬服を寄付することが場合によっては民業圧迫になりかねないという状況も
ありますが他方で、仮設住宅で生活する方々の一部は、そういった小売店にアクセスする手段
がなく、孤立に近い状態であろうことも想像ができます。
歌津地区でも冬服を寄付してくださった団体がおりまして、商店街およびボランティア団体で
話し合った結果、一着500円均一で仮設住宅付近でバザーを行い、売り上げを全て復興に
関する事業に充てる、ということで収まったということです。
メディアでもこうした民業圧迫の問題や、ボランティアのあり方についてよく報道されますが、
どんな支援でも現地の方々との信頼関係さえあれば必ず無駄にはならないのだろうと思います。
最後になりましたが、今年も一年引き続きご支援のほど、よろしくお願い致します。
2011/1/05
(写真はブログ右側のスライドショーの部分をクリックしていただき、Picasaのページのホームにあります。)